好きな匂い
というのは、振り返ると小さい頃から母が香水好きだったことの影響が大きいと思う。
10代から長い間、心を連れ去ってくれる、飽きない、頭痛のしない、人と被らないものを探していた。
驚くほどの失敗の上に今がある。
好みの調香師もわかるようになった。
そしていま手許にあるものは30ほどだが、繰り返しつけたいものは10ほど。
試したいものはまだまだあるが、もう十分と言えばそうだ。
そして特に色々全て満たしてくれるもの、なくなったら困るものというと、今現在5〜7だ。
しかも廃盤が1つある。母が何度か買っていたものでとても気に入っていたので少し悲しい。
それからなくなりかけが3つ。
でもあとどのくらい生きるだろう。
また年を重ねてしまうというのに。
それでも新たに確信していた欲しい匂いのプレゼント。もうひとつはなくなりかけだったもの。
ありがとう。
また別のお気に入りの自分がひとり増える。