煙草
初めて吸ったのは19歳のクリスマスイブかクリスマスの夜。
飲み屋から帰ってきた父が、煙草を忌み嫌ってた私に笑いながら嫌がるだろうと笑いながら「やるわ、吸うか?」と渡した新しいピースの箱。
苛立ちから「じゃあ貰う」と受け取り自然な流れで吸ったのだ。
当然生まれて初めての煙草の不味さと眩暈で嫌な気分になったが、嫌いな父から悪いものを勧められたことで自傷的に始まった。
この眩暈は身体を蝕んでくれると思った。
というか望んだ。
そうこうしてる間に適度なライトな煙草を吸うようになっていき、30過ぎてやめた。
煙草をやめて相当経つが今も屢々夢に見る。
無意識下では幻惑され通し。
でももう吸わない。
自分の精神力の弱さが解ってるからこそ。
なのに気付いたらアルコールOKになっている。
つくづく弱い精神だ。
そしてそれを憎むこともなく、自傷としては甘く受け入れているのだ。
精神と肉体、どちらを優先する?
内心は精神だが、何でも程々を目指さなくてはいけない。
つまらないとは思うが、本当は偏りたいがだめだ。
バランスを取れることに喜びを覚えられるようになれたらいいのだろな。